釧路自然保護協会とは                                    What's NCSK ?

路湿原の名づけ親として知られる北海道教育大学釧路校の故田中瑞穂教授が自然保護協会の組織化を強く訴えられ、昭和46年7月9日に結成総会が開かれました。北海道自然保護協会釧路支部として、支部長に上田五郎氏、幹事長に田中瑞穂氏が就任し会員30名により発足しました。昭和47年11月8日に開催された釧路湿原市民シンポジウムでは、田中試案として「釧路湿原国定公園化構想」を提案しました。その後、昭和56年には釧路湿原の国定公園化構想を発展させ「国立公園化構想」を発表し、国立公園指定に向けて活発な活動を進めました。その結果、ご承知のように昭和62年7月に釧路湿原が28番目の国立公園に指定されました。

 また、大楽毛海岸砂丘植生の復元、武佐の森や春採湖の保全などにも積極的に取り組んできました。このように、釧路自然保護協会は釧路地方の自然保護活動を常に牽引し、特に釧路湿原の保護・保全に対して強力な運動を展開してきました。 

 こうした活動が行政にも訴えるところとなり、いずれの自然環境も保全対策が講じられています。引き続き、釧路湿原をはじめとする釧路地方の自然環境や文化財の保護・保全を図るために、調査・研究等を実施し必要な提言を行うとともに、住民に対する普及・啓発活動を展開しています。最近では釧路湿原における自然再生への取り組みをより効果的に実施するための検討の場として設置された、釧路湿原自然再生協議会の構成団体として参画しています。

 また、平成6年から春採湖畔に50年計画で森を復元しようという「春採の森づくり50年事業」を進めています。 

 

                              釧路自然保護協会

                              会長 神田 房行