ヒブナ産卵地保護を目的とした、ウチダザリガニ駆除水域の設置

路市春採湖はヒブナが生息する地として昭和12年に国の天然記念物に指定されています。近年特定外来生物のウチダザリガニが個体数の増加とともにヒブナが産卵に利用する水草のリュウノヒゲモとマツモの衰退が進み、ヒブナの産卵環境が悪化しています。そこで、ウチダザリガニの新たな侵入を阻む障壁によって囲まれた水域を設置し、その中でウチダザリガニを絶滅させてリュウノヒゲモとマツモの植生回復を目指す取り組みを進めています。設置する障壁はウチダザリガニの侵入を防止し、ヒブナの侵入は可能なものとし、ウチダザリガニ絶滅後に、回復した植生にヒブナが産卵できる環境づくりを行っています。

(本事業は北海道新聞野生生物基金助成事業です)